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「プリティ☆ウィッチ☆アカデミー!」ユーリ

メインキャラですが、ユーリを最後にクリアしました。

続き


ゲルハルト先生ルートでネタバレしているし、アキトとかなりルートが被ってるし、腹黒キャラなのはわかってるし…はまだ良いのですが、彼の場合もう婚約者のシャルロッテが存在しているので、そこらへんがネックで後回しにしていました。

でもシャルロッテ、可愛いですよ~!
ユーリが好きなのに彼が自分を見ていないのに気付いていて苦しみながらもアキトにすがり付いてたりして、アキトはほぼ全ルートで絡みがあるのでこちらも罪悪感もあるし「ああ、このまま愛が芽生えて幸せになってくれても許すよ、ワシ」とか素直に思えますから。

ユーリのルートに入ると早速「僕は見かけどおりの優しい人間じゃないよ」とか「利用価値のない人間には優しくしない」など出るわ出るわSな言葉のオンパレード。

見事にユメちゃんと恋人になっても「好きな子には意地悪だから」と好き放題でした。

恋人になれても結婚は別、娼館で働いていた妾腹のユーリは家の為に引き取られてチャーム4でシャルロッテの心を射止めたという過去があり、それに気付いていながらもシャルロッテは自分の意思を持って欲しいと彼に願います。

家の為でもカインという家族が出来て内心嬉しかったユーリでしたが、風当たりはきつくて心を殺して生きていました。その心を動かすことが出来たのはユメちゃんだけで、彼女の影響で次第に周りとも柔らかく接することが可能になったのに、「家の為」「平和の為」とカインや学院長(シャルロッテの祖父)の圧力でまた心を閉ざして、ユメちゃんを黄金竜の召還の犠牲にすることに異を唱えられません。

そこまで来ると勇敢に出てくるのはシャルロッテと玉麗でした。
ユーリが話せない間にがんがん青年の主張のように抗議しまくるシャルロッテ、格好良かったー。

ユーリという存在がなければシャルロッテの婚約者になったであろう、ロミオと彼のメイドのジュリエットも全ルートに出てきますが、完全の悪役じゃないんだなと、ユーリのルートで思えました。同時に完全の善ともいえない学院側の意思も。
許せないことも勿論しましたが、良いところもいっぱいあって、それはジュリエットが離れないことからもわかります。ロミオは良い意味でも悪い意味でも純粋過ぎて。
休暇の話で出てくる竜宮城のお姫様も同じような境遇だったなーとここで改めて思い出しました。

そしてユーリの気持ちを汲んで諦めの境地にいたユメちゃんなのに、彼の顔を最後に見た時に浮かんだのは「助けて」という言葉。
そんな言葉、思うんじゃなかった…と後悔するけれど、その一言によってユーリの心は息を吹き返して動くようになった…というシーンは感動しました。

黄金竜の召還も終わって、もう生涯会わないつもりであったカインとユーリをこっそり出会わせたものの、上手くいかないで落ち込むユメちゃんでしたが、不器用ながらも彼女の気持ちで心がちょっとだけ通い合ったようで切ない終わり方でした。
ま、クロウが戻ってきて明るくなりましたけれどねー。どうやって小舅を退けてユメちゃんといちゃこらできるか問題も出来ましたしね。